介男話11。あの日の思い出。

手づかみで食事をする文化の人ってどうやって、もずく食べるんだろう・・。と言う事で介護職(男性)が日々感じた事を書く、略して介男話です。

看取りケアの方がお亡くなりになりました。僕は介護を20年近くしているから、それこそたくさんの「死」に触れてきた。正直利用者の「死」に対して、悲しいという感情より、「長い間お疲れ様でした」というか「よくこれまで頑張りました」というか上手く文章で表せないのだが、そういった感情の方が先に浮かぶ。

そして「死」に対して悲しみや寂しさを感じておられるその方の家族を見ると、自分の大切な人への想いとリンクし、一気に悲しみの感情がこみあげてくる。その後、荷物を片付けたり、ふとした時に「あんな事や、こんな事あったなー」なんて思い出してニヤニヤする。そして新たな出会いがやってくる。

お亡くなりになった方は、不用意に近づくと手が出てくる事があった。車イスからベットへ移乗する時、1番痛い横腹の上の方の肉をチミー!!とつねられた事もあった。

食事をお膳ごとひっくり返された事もあったし、にっこり笑って「おおきに」って言って下さった事もあったし、配膳した時「アンタが食べ」と気づかって下さった事もあった。

この思い出達に「良い」も「悪い」もない。思い出す度に、ただ顔がニヤける。そしてふとした時に思い出す。

僕は介護職に適性があるのかは解らないが、介護が好きだと、その度に思う。

なんだか利用者と触れ合いたい気持ちがこみ上げてきた。

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僕の軽快なトークと洗礼されたダジャレを披露しに行く。

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