極楽浄土もいいけど虹の橋に行きたい行事委員の
叶です。
秋の彼岸法要が行われ、今回もお坊さんをお招き
し、巡回方式で回って頂きました。
今回の説法は「お彼岸」の由来と彼岸の向こうの
太陽が傾くその先の西の極楽浄土のお話で、利用者
の皆さん頷きながら耳を傾けていました。
コロナ禍の中、盆法要に続き彼岸法要も、利用者
さんとしっかりとお参りが出来たことをありがたく
思います。
介護職(男性)が日々感じた事を話す、略して「介男
話」です。
またまた委員会で配布したコラムの転載なのですが、
僕と母との思い出です。リスクマネージメントの大切
さについてのコラム、ひまつぶしにどうぞ♡
委員会が始まるまでの暇つぶしコラム |
“事前にどんな事が起こるのか予測し備える”
これは災害であれ事故であれ、大切な事です。相談員
であれば家族に説明する時、現状を把握し、どんな質
問が来るのか、そして、どの様に返答するのかを事前
に予測し用意しておく…この予測の引き出しが多けれ
ば多いほど冷静に対応が出来るのです。人は冷静さを
失うと必ず失敗します。
『ミラーで確認すべし』
僕には2つ上の姉がいる。姉が中学校に入学する少し
前、母は部活動で帰りが遅くなる事を予測し、車で送
迎出来る様に車の免許を取る決意をした。家事や育児
の合間に教習所に通い、試験も何度か落ちたが、どう
にかこうにか4年後に無事免許を取得したのだった。(
姉ちゃん中学卒業しとるがな!!)
免許を取ってしばらくしたある日、母が僕にドライ
ブを持ちかけてきた。どうやら給油をしなければなら
ず、初めてなので付き合ってほしいというのだ。思春
期真っ只中の僕は母親とドライブなんて恥ずかしくて
嫌だったが、寄り道の御礼に期待し後部座席に乗り込
んだ。
「大丈夫なのかよ…」学生の僕は給油なんてした事
は当然ない。そしてこの母親だ。不安しかなかった。
そんな心配をよそに母は「どうするか大体解ってる。
ダイジョーブダァー!」と志村けんのモノマネをかま
してきた為、僕は心底イラッとした。
ガソリンスタンドに着くと、アルバイトだろうか、
大学生くらいの店員が近付いてきた。母は窓を開け
「レギュラー、マンタン、ゲンキンデ。ハイザラハ
、ダイジョウブデス。」と、あたかもそれを言うと
用意していたかの様に言った。給油が始まると緊張
のほぐれた母は、後部座席を振り返り「余裕ダッチ
ュ~のっ‼」と当時流行っていたギャグをかましてき
た為、僕は全力で無視をした。
支払も終わりおつりを受け取ると、店員は母に尋ね
た。「どちらに行かれますか?」すると母は顔を真っ
赤に染め「私は結婚してます‼後ろに座っているのは
息子です‼」と言うと、一目散にガソリンスタンドを
飛び出して行ったのだった。
…お解り頂けたでしょうか?初めて給油に行く母は
、どんな質問があり、どうやって給油口を開けるのか
等、事前にシミュレーションをしていましたが、「ど
ちらに行かれますか?」という質問は想定していませ
んでした。想定外の質問をされた瞬間頭が真っ白にな
り冷静さを失い、店員はガソリンスタンドから出て「
右に行くのか、左に行くのか」を知る為に「どちらに
行かれますか」と質問したのに、母は自分がどんな顔
であるかも忘れナンパされたと勘違いをし、真っ赤な
顔でガソリンスタンドから出て行ったのでした。
リスクマネージメントなんて言葉がまだ無かったあ
の日、僕は自分自身を見つめ、冷静に対応する大切さ
を、鼻歌を歌いながら上機嫌に運転する母の後ろ姿か
ら学びました。
おしまい♡
今飼っている猫の名前は「バジル」ですが、次に猫を飼 うときは名前を「バジオウ」か「場時圭介」にしようと決 めている行事委員の叶です。 8月のお誕生日会が行われました。 「お祝いされたことないけどええんかな」 と、謙虚なことを言っておられたTさんは、張り切ってろ うそくの火を吹き消し「楽しかった」と言って下さり、101 歳になられたNさんは去年と変わらずお元気で、園長からの プレゼントにお礼を言ってくださいました(^^)/ 今月はショートをご利用中の方も2名誕生月の方がいらっ しゃいましたので一緒にお祝いもさせて頂きました。 8月のお誕生月の方、本当におめでとうございます。当日 お祝いの歌を一緒に歌ってくださった参加者の利用者さんも ありがとうございました(^^)/ |
ことわざの中で、「猫も杓子も」という言葉が一番好き
な行事委員の叶です。
利用者の皆さんが楽しみにしている夏祭りが今年も開催
されました♪コロナ禍の中今年もご家族様の参加は見合わせ
て頂きましたが、その分利用者さんに楽しんで頂こうと職員
みんなで協力し、3日間「わなげ」や「ボーリング」や「魚
釣り」でゲームを楽しんで頂き、夏祭りにちなんだ食事や、
シャーベットで食事を楽しんで頂き、最終日の盆踊りで踊
りを楽しんで頂きました♪♪
楽しかった夏祭りを一部ではありますが紹介します(^^)/
夏祭りのお知らせのお神輿巡回と気合十分な利用者さん♪
全部投げ入れてみせるわ!
焼きそばのいい香りが会場に~
みんな魚釣っているけど、職員を釣り上げたSさん
ボーリングで素敵な商品GET♪沢山ありすぎで迷うわ~♡
デザート美味しい♡
盆踊り♪利用者Iさんの圧巻のダンスパフォーマンスに利用
者さん大盛り上がり
楽しかった~♪♪また来年♡♡
介護職(男性)が日々感じた事を話す、略して「介男話」です。
今回も委員会で配布したコラムを掲載します。
ひまつぶしにどうぞ♡
委員会が始まるまでの暇つぶしコラム |
『手をどけたらセンサーで止まる』
人はなぜ働かなければいけないのか?
この問いに多くの人が
「生きる為には食べなくてはならない、
食べる為にはお金を稼がなくてはならない、
お金を稼ぐ為には働かなくてはならない」
と答えるだろう。
つまり、お金を稼ぐ為に働く。
「仕事=金」という事だ。
ではなぜビルゲイツは働いているのか?
メッシは試合に出続け、
道場六三郎は料理を作り続けていたのか?
ボランティアで働く人だっている。
(ここから僕の片寄った思考が続きます、あしからず♡)
さっきの答えの「◯◯てはならない」という
退屈で窮屈な部分こそが「生活する」という事ではないだろうか。
つまり、本質的に生活とはなんともつまらない物なのだ。
仕事には当然その対価としてお金をもらうという意味があり
「仕事=金」は1つの側面ではあるだろう。
でも決してそれだけではない。
さっきのビルゲイツ等の大富豪や
ボランティアやNPOで働き、
働いた報酬が「お金」としては少ない人も働き続けている。
彼らは「働いた結果であるお金」よりも
「働き」そのものに「何か」を得ているのだ。
つまり「仕事=金+何か」なのだ。
そしてこの「何か」とは
・人から必要とされる
・人から愛される
・人に褒められる
・人に感謝される
の4つのどれか(もしくは全て)だと思う。
人や社会とのつながりと表現する人も居るが、
それも突き詰めたらこの4つに含まれると思う。
退屈で窮屈な生活を送る上で働かなければならない状態でも、
仕事をすればこの4つのどれかが必ず得られ、
生活に彩りが生まれるのだ。
以前Hさんという利用者がいた。
髪が腰の辺りまである長髪で、
シルエットが「くまのプーさん」みたいで
いつもニコニコしているチャーミングな女性だった。
とても愛嬌があり、ご飯を配っても
おしぼりを渡してもトイレ誘導をしても、
何をしても笑顔で「ほんにありがとねぇー」と
返してくれるから職員からとても人気があった。
そんなHさんも月日と共に認知症が進行し、
オムツを外したり盗食をしたり、
危険認知が行えず車椅子から立ち上がったり、
さらに、円背が強く介助を行いづらく、
介護負担がかなり必要となった。
表情は別人のように常に険しく、
介助中職員の手を叩いたり罵声を言われたり、
とにかく「大変な利用者の1人」となった。
Hさんを変えたのは認知症という病気だ。
皆そんな事は「理解」している。
でも介護職員だって人間だ。
行った仕事に対しての返しが
険しい表情や罵声だったりすると
「理解」だけでは「納得」が出来ない時もある。
綺麗事のようだが、
Hさんは「ほんにありがとねぇー」と
言えなくなっただけなのだ。
これは自分でトイレに行けなくなった事と
同じレベルだと思う。
Hさんは介護を必要とし、
それは本人やHさんの幸せを願って死んだ両親、
Hさんが命よりも大切にしてきた子供達からは感謝される事で、
人から称賛される愛すべきサービスを提供しているのだ。
だから当時職員のO君がバシバシ叩かれながらも
「すぐ終わるから…」と汗を流しながら
オムツ交換をしている姿は、規模と解り易さが違うだけで、
メッシのスーパーゴールと同じベクトルなんだと思う。
O君と2人でHさんが何とか立てる位の頃、
トイレ介助をしていて、失便されていたので
保清の為ウォシュレットをした瞬間、
すごい勢いで立ち上がり逃げ出した!!
僕は必死にHさんを捕まえ
「火事場のバカ力ってあるんだな」なんて思っていたら
「介男さーん、水を止めてくださーい!」と
O君がビューッと出続けるウォシュレットの水を
ビショビショになりながら両手で必死に押さえていて、
その姿は、ビルゲイツの記者会見よりも輝き、
そしておもしろかった。
おしまい
毎年、お盆には欠かさず、父「正信」と猫「ピーコ」の お墓参りに行く行事委員の叶です。 梅林園の盆法要が行われました。コロナ禍の中一堂に会 する事が難しく、お坊さん不在のまま去年は行いましたが 、巡回にて園内を回って下さるという事で、今年はお坊さ んをお招きして、利用者の皆さんにお焼香をして貰いまし た。 お坊さんの説法の中で「和顔愛語(わげんあいご)」と いう素敵な言葉が出てきました。 穏やかな顔と思いやりの言葉で人に接すると言う意味との 事で、利用者の皆様もうなずかれたり、自分のノートに書 き写したりで耳を傾かれていました。 まだまだ、コロナには注意をしなくてはいけませんが、 盆法要をみなさんで行うことが出来て良かったです。 |
介護職(男性)が日々感じた事を話す、略して「介男話」です。
もう、すっかりおなじみの(そうなのか?)委員会で配布したコラム紹介。
今回は心理学用語の説明をしつつ、オムニバス形式で書いてみました。
ひまつぶしにどうぞ♡
委員会が始まるまでの暇つぶしコラム |
『納得出来ない』
「ちょっと!父ちゃんに見てもらった宿題、間違えてる所あったよ!!」
何!?そんなハズはない!小学生の算数でしょ?
間違えてる訳がない、ドコ?見せて!!
“タカシ君は300円持っています。お店で120円のパンを買いました。
おつりはいくらでしょう。” 答え80円 ×
なんでやねん!!80円でしょ!!
120円の物を買うのに300円出す!?
200円出しておつりを80円受け取るでしょ!
というか10円玉30枚もってたらおつりはないよ!!
先生はこの80円という解答を見て、
そのパラドックスに気が付いて丸にするべきだ。
納得出来ない。
『ベイカーベイカーパラドックス』
これは父ちゃん間違ってないで。
先生が間違えてる!えーっと先生の名前なんだっけ…
あのホラッ、ヌーッとした大学生みたいな…
ロン毛で…ホラ…えーっと、、、
というように、周辺の事は憶えているのに
肝心な名前が出て来ない時ってありますよね。
こういうのを「ベイカーベイカーパラドックス」と言います。
ベイカー(パン屋)という事は思い出せるのに、
ベイカーという名前が出て来ないというジョークみたいな事に由来しています。
人は視覚から得る情報量が多いから、こういう事が起こるそうです。
あぁ◯◯先生だ!!
「違うよそれは去年の担任の先生!
もうとっくに変わってるよ!!」
そうか、あの先生去年か…
早えーなぁ…
「父ちゃんいきなりしんみりすんジャネー!!」
『ジャネーの法則』
歳を取ると月日が経つのが早く感じますよね。
そりゃそうですよ。だって50歳の人間にとって
1年は50分の1程だけど、5歳児にとっては
5分の1に相当する訳で、つまり、
5歳児の1年は50歳の10年な訳ですから、
5歳児が1日過ぎると50歳は10日過ぎているのです。
あくまでも主観的に記憶される月日の経過に対する事だけど、
こういうのを「ジャネーの法則」と言います。
「いつまで遊んでるの!!300-120でしょ!!
サッサとして家の事手伝って!!」
嫁の怒りの声が家中にエコーした…
『エコーチェンバー現象』
いやいやちょっと僕の話を聞いてくれ…
「アラ本当、問題おかしいわね」…でしょ!!
「じゃぁ先生が間違ってるんだね」
「先生間違い…」
という様に、閉鎖的空間内でコミュニケーションを
くり返す事によって特定の信念等が増幅してしまう事を
「エコーチェンバー現象」と言います。
ネットの掲示板とかに同じ考えの人が集まって
書き込みしている内に「この考えこそ正義だ」
みたいになっていく現象で、同じ職種で転職した時、
以前の所でしていた事と比較してしまって、
以前の所のやり方が正しいと思ってしまうのも、
エコーチェンバー現象な訳です。
『納得してしまった』
「じゃぁ宿題終わったんなら家の事手伝って!!洗濯物たたんで!」
「ママ、ちょっと待って、それはおかしいよ。
父ちゃんは外に出て働いてお金をもらってくるのが仕事でしょ。
私は学校に行って勉強してくるのが仕事。
ママは家で家事をするのが仕事でしょ。
ママは私の学校に行って勉強する仕事を手伝ってくれないのに、
なんで私はママの仕事を手伝うの?これはおかしいよ」
…うん、このヘリクツ具合は完全に僕の子供だ。
小学校の頃、国語のテストで
「文章を読んでこの作者の考えを書きなさい」という問題に、
「毎日一緒に暮らしている母親の考えも解らないのに、
この文章だけでその人の考えが解る訳がない」と
解答した事を思い出した…
「父ちゃん!!ウンチとおしっこ一緒に出せない!!
どっちもしたい時一緒に出そうとしても、
絶対に先にウンチが出てその後おしっこが出る!!新発見!!」
…うん、こっち(次女)も僕の子だね…ハハハ…納得…
「ダニング・クルーガー効果」にならない様に気を付けよ…
~この後、嫁さんの怒りが爆発したのは言うまでもなかった~
(おしまい)